- GMMAと3本移動平均線はどっちの方が使えるのか?
- 違いと特徴は?
- 自分にはどっちが向いているのか?
どちらも人気のテクニカル指標ですね。
本記事ではこれら2つの「違いと特徴、どっちが優秀なのか?」を初心者でも分かるように優しく解説します。
読み終わる時には、「あなたはどちらを使うべきか」の悩みまで解決するはずです。
それでは見ていきましょう。
どっちの方が使えるか?【結論】どっちもそんなに変わらない!

GMMAと3本移動平均線どっちの方が使えるのか?
正直…どっちもそんなに変わりません!
っていうのが答えになります。
そんな答え求めてねーよ
っていう声が聞こえてきそうですね。
もう少し詳しく見ていきましょう。
3本移動平均線とGMMA【それぞれの特徴】

まずは3本移動平均線とGMMAのそれぞれの特徴を確認していきましょう。
特徴を理解できると、違いがそれほど大きくないことに気づくはずです。
3本移動平均線の特徴
まずは3本移動平均線の特徴から解説します。
「3本」という名前通り、それぞれ期間の違った移動平均線を3つ表示させます。
この3本は「短期線、中期線、長期線」の意味を持って表示することが多いです。
期間に特に決まってないですが、よく使われているのは
- 短期線…5,10,20,21
- 中期線…40,50,75
- 長期戦…75,100,200
みたいな感じですかね。
本当これはトレーダーの好みになるので、正解はありません。
また移動平均線には計算方法の異なった
- SMA
- EMA
- WMA
の3種類があります。
これまた各個人の好みでどれを使っても間違いではありません。
今回はGMMAと比較したいので期間が似ている20、40、75のEMAを使います。
実際にチャートに表示させてみるとこんな感じ。
↓

何も無い殺風景なチャートが…なんてことでしょう。
ってほどは変わってませんが(笑)
このチャートは、トレンド相場ということが一目で分かりますね。
これでもGMMAに比べたらかなりシンプルです。
なぜならGMMAはこの4倍の12本も表示させるからです。
それでは次にGMMAを見てみましょう。
GMMAの特徴
GMMAは12本のEMAを表示させます。
この12本は短期組と長期組の6本ずつに分けて分析に使いますよ。
それぞれ名前の通り「短期組は短期的な値動き」を「長期組は長期的な値動き」を表していると覚えてください。
それぞれの期間は
- 短期組…3.5.8.10.12.15
- 長期組…30.35.40.45.50.60
になります。
こちらもチャートに表示してみましょう。
↓

3本移動平均線と比べるとよりビジュアル的になりましたね。
これを
「分かりやすくて使いやすそう」
と感じるか
「ぐちゃぐちゃしてて見にくいなぁ」
と感じるかは本当に人それぞれだと思います。
それでは次に違いを見ていきましょう。
3本移動平均線とGMMA【それぞれの違い】

最初に述べたように「見た目の違い」はあっても「使い方の違い」はそれほど大きくありません。
まず分かりやすい「見た目の違い」は
- 移動平均線の数
- 移動平均線の期間
- 移動平均線の種類
ぐらいでしょうか。
3本移動平均線 | GMMA | |
数 | 3本 | 12本 |
期間 | 短期・中期・長期 自由に設定 |
短期…3.5.8.10.12.15 長期…30.35.40.45.50.60 |
種類 | SMA EMA WMA |
EMA |
こんな感じになります。
次に「使い方の違い」ですが、移動平均線を使っている人がよく意識しているだろう
- トレンドとレンジの判別
- 反発しやすいポイント
についてそれぞれ比較しながら見ていきましょう。
トレンドとレンジの判別
まずはトレンド相場から見ていきましょう。
トレンド相場を3本移動平均線で表示するとこんな感じ。

綺麗に上から「ローソク足」「短期線」「中期線」「長期線」となっていますね。
いわゆる上昇トレンド中のパーフェクトオーダーです。
次にGMMAで表示してみます。

こちらも綺麗に「ローソク足」「短期組」「長期組」と並んでいてパーフェクトオーダーになっていますね。
トレンド中の判断はどちらでも同じような見方になりましたね。
次にレンジ相場を見ていきましょう。
まずは3本移動平均線で見てみます。

先ほどとは打って変わって「ローソク足」「短期線」「中期線」「長期線」がぐちゃぐちゃしていてパーフェクトオーダーとは程遠い状態です。
一目でレンジ相場と判断できますね。
次にGMMAでレンジ相場を見るとどうでしょう。

こちらも「ローソク足」「短期組」「長期組」がぐちゃぐちゃしています。
明らかなレンジ相場と分かります。
ここまで見るとトレンドとレンジの判別は、やはりどちらでも同じような見方になりそうです。
反発しやすいポイント
トレンド中の調整の動きが移動平均線で止まることは良くありますが、3本移動平均線とGMMAではどうなんでしょうか?
違いはあるのか見ていきましょう。
まずは3本移動平均線での反発ポイントから確認します。

青○で付けたポイントでは浅めに押して、赤〇のポイントでは深く押して、再度トレンド方向に進んでいることが分かります。
次にGMMAではどうか見てみます。

こちらも同じように○で付けたポイントで反応して、調整の動きは止まっていることが分かりますね。
実は3本移動平均線の反発ポイントとGMMAの反発ポイントは同じところで○を付けています。
どちらも同じような根拠で反発していることが分かりますね。
やはり反発するポイントも3本移動平均線を使おうがGMMAを使おうが、同じようなチャートの見方になります。
自分にはどっちが向いているのか?

ここまで聞いて
と思った方は
ここまでの内容を見た人は分かると思いますが
3本移動平均線もGMMAもチャートの見方、使い方に大きな違いはない
違う点を挙げるなら
- 3本移動平均線の方がシンプルで
- GMMAはよりビジュアル的に分かりやすいかな
って感じでした。
つまり
- シンプルにチャートを分析したい人は3本移動平均線
- ビジュアル的にチャートを分析したい人はGMMA
を使うと良いと思いますよ。
▼GMMAの詳しい使い方はこちらをご覧ください▼

【まとめ】シンプル好きは3本移動平均線、ビジュアル好きはGMMA
本記事の内容をまとめます。
3本移動平均線もGMMAも「見た目」の違いはあっても、「使い方」に大きな違いはありませんでした。
チャートをシンプルに見て分析したい人は3本移動平均線、ビジュアル的に分析したい人はGMMAがおすすめです。
っとここまで解説しましたが、この問題は「FXで勝つため」にそこまで大事ではありません。
FX初心者の方は、テクニカル指標を選ぶことに時間を取られますが、一番大事なのは1つのテクニカル指標を長く使うことだと思います。
どのテクニカル指標も似たり寄ったりで、大きな差は感じません。
大体同じような見方になると思います。
それなら早く自分の直感的に「最高!」と感じたものを選んで、その指標を表示したチャートを見続けることが勝ちへの一歩になるはずです。
別にここに紹介したものではなく
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
など好きなものを選びましょう。
とりあえず選んでチャートを見続ける
これが脱初心者への一番の道のりだと思います。
結局は自分が好きなものを使うのが一番
ここはFXで勝つために絶対に必要なところではないよ