トレンドラインはトレンド把握する上で、もっとも分かりやすいテクニカル分析です。
しかしトレンドは毎回一定の動きをするわけではないので、トレンドごとにトレンドラインの角度は異なります。
トレンドラインは引いていても、角度まで意識している人は多くありません。
この角度を意識することで
- トレンドの強弱
- トレンドの継続性
などが分かり、トレンドの考え方が1つレベルアップするでしょう。
そこで今回はトレンドラインの角度について詳しく解説します。
- トレンドにもっと詳しくなりたい
- トレンドラインの角度でどんなことが分かる?
- トレンドラインの角度の調べ方は?
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
トレンドラインについて分からない人は下の記事を参考にしてください。

トレンドラインの角度で分かる2つのこと
トレンドラインの角度によって2つのことが分かります。
- トレンドの強弱
- トレンドの継続性
トレンドの強弱

トレンドラインの角度が「急角度になればなるほど強いトレンド」が出ています。
反対に「緩やかになればなるほど弱いトレンド」だと判断します。
トレンドラインはトレンド方向に対しての調整同士を結び引くのが一般的です。
このトレンド方向に対しての調整は、言い換えたらトレンド方向に対しての抵抗になります。
当然、抵抗(調整)が浅いほど強いトレンドで、抵抗(調整)が深いほど弱いトレンドと判断できます。
つまり「調整が浅い急角度のトレンドラインは強いトレンド」となり「調整が深い緩やかなトレンドラインは弱いトレンド」となります。
トレンドの継続性
トレンドラインの角度が急すぎたり、緩やかすぎるとそのトレンドは継続しにくいです。
急角度のトレンドラインだと、確かにその時は強いトレンドが出ているのですが一時的なものが多いです。
緩やかすぎる角度のトレンドラインは、まずトレンドと判断する人が少なく必然的に継続しにくくなります。
一般的にトレンドラインの角度が約20~45度だとそのトレンドは継続しやすいと言われています。
しかしこれはあくまで目安です。
トレンドを無視して無理やり、20~45度のトレンドラインを引かないようにしましょう。
トレンドラインを引く上で大事なのが、トレンドと時間軸のバランスが取れた無理のないものを引くことです。
無理のないトレンドラインは他のトレーダーからも意識されやすく、トレンドそのものが継続しやすいです。
実際のチャートでトレンドラインの角度を確認しよう

チャートに3本のトレンドラインを引いてみました。
ちなみに
- 白トレンドライン・・・21度
- 青トレンドライン・・・37度
- 黄色トレンドライン・・・62度
となっています。
1本ずつ見ていきましょう。
- 白いトレンドライン・・・トレンドと時間軸がばっちりかみ合っているため、長くゆっくりと上昇を続けている印象
- 黄色のトレンドライン・・・急上昇していますが短期間で終了している
- 青いトレンドライン・・・それなりの継続性と上昇幅で、他の2つのラインを足して2で割ったようなトレンド
このことから、やはり上で説明したトレンドの強さと継続性は間違ってなさそうです。
- 急角度のトレンドラインの方がトレンドは強いが一時的なものが多い
- 緩やかなトレンドラインはトレンドは強くないが継続しやすい
- トレンドと時間軸のバランスが超大事
トレンドラインの角度の調べ方
これから説明するトレンドラインの角度の調べ方はTrading View(トレーディングビュー)を使用します。
Trading viewは高性能のチャート分析ツールです。
まだ使ったことがない人は、無料で使えますのでぜひこの機会に登録してみてください。
それでは実際のチャートで説明します。
まずTrading Viewのチャートを開き、右上の四角で囲った部分をクリックします。

するとたくさんのラインツールが出てきますので、その中の「トレンド角度」をクリックします。

あとはトレンドラインをいつものように引くと、角度が勝手に計算されて表示されます。

簡単ですよね。
自分の引いたトレンドラインの角度が知りたいときは、ぜひ使ってみてください。
トレンドラインの角度まとめ
最後に本記事の内容を簡単にまとめます。
トレンドラインの角度によって
- トレンドの強弱
- トレンドの継続性
を知ることができます。
急角度ほど短期間で強いトレンドになり、トレンドと把握できるぐらいの緩やかな角度だと一時的な強さはないが長く続くトレンドになりやすいです。
一般的には20度~45度ぐらいのトレンドラインが継続しやすいと言われています。
あくまでこれは目安で、もっとも信頼できるトレンドラインは
トレンドと時間軸のバランスが取れた無理がなく引けたもの
です。
こればかりは、たくさんのトレンドラインを引かないと分からないかもしれません。
その時に一緒に角度も検証することで、より早い上達になると思います。
ぜひ本記事の内容を参考に取り組んでみてください。
少しでも参考になったら嬉しいよ