あとブレイクした後は、どうすればいいの?
このような疑問に答えます。
- チャネルラインのブレイクって?
- チャネルラインブレイクの正しい見極め方
- ブレイク後はどうすればいいの?
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
チャネルラインブレイクとは?

トレンド発生中にトレンド方向に引いた線のことをチャネルラインと言いますが、このチャネルラインを割ることをブレイクと言います。
「チャネルラインをブレイクする」ということは「1つのトレンドが終わった合図」と判断ができ、レンジになったり反対方向のトレンドが発生している、もしくは強さの異なった現在と同じ方向のトレンドに移行した可能性があります。
チャネルラインへの反発が多かったり、長い期間意識され続けていたラインほどブレイクされた時の勢いは強いものになりやすいです。
チャネルラインのブレイクは2種類
チャネルラインは2本のラインで結びますので、2種類のブレイクがあります。
- トレンドラインブレイク
- アウトラインブレイク
それぞれ解説します。
トレンドラインブレイク

トレンド方向の調整同士を結ぶラインの方を、トレンドラインと呼びます。
トレンドラインはトレンドの調整同士を結んで引いているため、このトレンドラインをブレイクすると、もはやそれは調整の動きではないと判断することができます。
そのためトレンドラインをブレイクしたときは、トレンドの転換を示唆していると言えます。
アウトラインブレイク

先ほど説明したトレンドラインを、トレンドの頂点に平行移動させたラインをアウトラインと言います。
アウトラインをブレイクすると、トレンドの頂点が更新されたということで、さらに強いトレンドが発生した可能性があります。
チャネルラインブレイクの正しい2つの見極め方
チャネルラインをブレイクしたと判断しても、実際はブレイクがだましでチャネル内に戻ってきてしまうことは良くあります。
このだましをなるべく回避するためには、正しいブレイクかどうかの判断が重要になります。
それではここからチャネルラインブレイクの見極め方を2つ紹介します。
- チャネルラインをローソク足の終値がブレイクして確定
- リターンムーブ(サポレジ転換)を確認
チャネルラインをローソク足の終値がブレイクして確定
チャネルラインを引くときはローソク足のヒゲが終値を結んで引きます。
※ちなみに…
チャネルラインを引くときに「ヒゲ同士を結ぶ派」と「終値同士を結ぶ派」の論争を見かけます。
これははっきり言って無駄な争いです。
答えがあるとすれば、意識されている方を引くことです。
どちらのチャネルラインを引いていたとしても、ローソク足の終値ブレイクで判断できます。
終値同士を結んでいるチャネルラインをブレイク

終値同士を結んでいるということは、終値は常にチャネルラインの上にあると状態です。
その終値がチャネルラインの下に来てしまったら、「チャネルラインをブレイクした」と判断できます。
ヒゲ同士を結んでいるチャネルラインをブレイク

ヒゲ同士を結んでいる場合も同じです。
今までチャネルラインの上にあった終値が下に来てしまったら、「チャネルラインをブレイクした」と見ることができます。
どちらもチャネルラインを引いた時間足で確認しましょう。
日足で引いたチャネルラインを1時間足の終値がブレイクしてもブレイクとは言いません。
日足で引いたチャネルラインの場合は日足で確認。
1時間足で引いたチャネルラインの場合は1時間足で確認。
リターンムーブ(サポレジ転換)を確認

意識されているチャネルラインは抜けた後、もう一度そのチャネルラインに当たって反発する動きを見せます。
この動きをリターンムーブ(サポレジ転換)と言います。
リターンムーブが起こる条件は「今まで多くのトレーダー達に意識されていたライン」です。
そのためリターンムーブが起こったということは「確認しているチャネルラインのブレイクは多くのトレーダーの相違が一致している」ということになります。
簡単に言うと「トレーダーの多くがチャネルラインをブレイクしたと判断している」ということです。
つまりリターンムーブを確認できると、「チャネルラインブレイクの精度が上がり、1つのトレンドが終了した可能性が高い」ことが分かります。
「チャネルラインをブレイクしたけど不安」という人はリターンムーブを確認してからエントリーするのがおすすめだよ
ブレイク後の立ち回り方
チャネルラインのブレイクが起きた時は、「トレンドの終了」と同時に「新たなトレンドの発生」の可能性もあります。
トレンドが発生したタイミングは大きく相場が動きますので、このトレンドの初動を掴むことで有利に相場に立ち向かうことができます。
ここからはチャネルラインのブレイク後の立ち回り方を紹介します。
トレンドラインブレイク後の立ち回り方

チャネルラインのトレンドライン側のブレイクが確認できた場合は、トレンド転換をしている可能性が高いです。
そのため、まずは反対側のトレンドが出ていないか確認します。
上の図のように上昇チャネルラインを割れたなら、下降チャネルラインを作ってみましょう。
もし作れない場合はレンジになっている可能性があります。
- トレンドラインブレイクを確認
- まずはトレンド転換の可能性を疑う
- 反対のチャネルラインを作ってみる
- 作れたら転換している、作れない場合はレンジの可能性
アウトラインブレイク後の立ち回り方

アウトライン側のブレイクの場合は、トレンドに勢いが出ている証拠ですので、角度が急なチャネルラインが出来ていないか確認する必要があります。
上の図のように安値同士、または高値同士を結び直して対応します。
- アウトラインブレイクを確認
- さらに強いトレンドが出ている証拠
- 安値同士、高値同士を結びなおして対応
チャネルラインブレイクまとめ
チャネルラインは本来、トレンド相場を分析することを得意とするテクニカル指標になります。
しかしブレイクを正しく見極めることができるようになると、トレンドの転換に強くなり、そのあとの相場の立ち回り方までが見えてきます。
ぜひ本記事を参考にチャネルラインを用いて、トレンド転換を見極められるようになれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとう