皆さんは、チャネルラインを大衆に意識されるポイントにしっかり引けていますか?
チャネルラインは何となく引いたとしても、意識されない独りよがりの線だと意味がありません。
むしろ分析の邪魔になるので引かない方がマシです。
逆に大衆が意識しているポイントに引くことができれば、「相場の方向性」「トレンドの強さ、継続性」まで分かる大きな武器となります。
本記事では、「チャネルラインの引き方」と「引く時の4つのコツ」を詳しく解説しています。
- チャネルラインってなに?
- 意識されるチャネルラインが引けない
- チャネルラインでなにが分かる?
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
チャネルラインとは?

トレンドラインを高値(安値)に平行移動させた線のことをアウトラインと言い、この2本の線を合わせたものをチャネルラインと言います。
まずトレンドラインがよく分からないという人は、下の記事を参考にしてください。

チャネルラインの引き方
チャネルラインは上昇トレンドの時と下降トレンドの時で引き方が異なります。
上昇トレンドの場合

上昇トレンドの時は安値同士を結び高値に平行移動させます。
また上昇トレンドに引いたチャネルラインを「上昇チャネル」と言います。
下降トレンドの場合

下降トレンドの場合は高値同士を結び安値に平行移動させます。
この時、引いたチャネルラインを「下降チャネル」と言います。
意識されるチャネルラインを引く4つのコツ
上で説明したチャネルラインの引き方が一般的です。
しかし実際の相場はジグザクに動いているため、安値(高値)がたくさんの見つかり、どことどこを結べばいいのか分からなくなることがあります。
そんな時はこれから紹介するコツを基準にして引いてみてください。
意識されやすいチャネルラインを引くコツは全部で4つあります。
どれも難しくないので意識して引くようにしましょう。
- リターンムーブ(サポレジ)
- センターライン
- ラインへの反発回数
- アウトラインから引いてみる
リターンムーブ(サポレジ)

意識されているチャネルラインはそのラインを抜けた後、もう一度そのラインに当たって反発する動きを見せます。
この動きをリターンムーブ(サポレジ転換)と言います。
リターンムーブの起きる条件は「今まで多くのトレーダー達に意識されていたライン」です。
そのためリターンムーブを意識してチャネルラインを引くことで、必然的に多くのトレーダー達が確認しているチャネルラインが引けます。
センターライン

FXではトレンド相場でもレンジ相場でも、50%の半値がよく意識されます。
相場において50%は「買いポジション」と「売りポジション」の均衡点になるため、多くのトレーダーが1つのポイントとして見ています。
そのため半値付近では反発することが良く起こります。
これはチャネルラインでも同じことが言えます。
チャネルラインは1つのトレンド相場に対して引きますので、チャネルラインのセンターラインがそのトレンドの半値に来ることは多くなります。
逆に言えばセンターラインがトレンドの半値として機能しているチャネルラインはトレンド相場を上手く捉えていますので精度が高いと言えます。
ラインへの反発回数
ラインへの反発回数が多いと、それだけ多くのトレーダーがこのライン上で取引をしていることになります。
つまり反発回数が増えるとそれだけ意識されていることになります。
何本もチャネルラインが引けるときは、なるべく反発回数が多い方を選ぶのが良いでしょう。
トレンドはいつか転換しますが、反発回数が増えるとその可能性も高くなります。
ライン上で何度も反発しているときは「トレンド転換が近い」ということも覚えておきましょう。
アウトラインから引いてみる

チャネルラインは一般的に、トレンドラインから引いてアウトラインへ平行移動させて描写します。
しかしこの引き方で綺麗に引けないことがあります。
そんな時はアウトラインから引いてみることをおすすめします。
相場は一定のリズムと角度で進むことが多いので、アウトラインの角度がそのままトレンドラインの角度として反応することはよくあります。
「トレンドラインが何本も引ける」「アウトライン側が同じ角度で推移している」時などに使えます。
初心者のうちは難しいと思うけど、ぜひ挑戦してほしいよ
チャネルラインを引いたら見るべき2つのポイント

次にチャネルラインを引いたら見てほしいポイントが2つあります。
- チャネルラインの幅
- チャネルラインの角度
この2つを意識して観察することで、チャネルラインの信頼性が上がりこれからの値動きが予想しやすくなります。
チャネルラインの幅
チャネルラインの幅が広いほど安定感があり長いトレンドになりやすく、狭いと短命なトレンドで終わりやすいです。
また一定の値幅で進んでいた値動きがチャネルラインまで届かなくなってくると、トレンド自体が弱くなっている可能性があります。
チャネルラインの角度
チャネルラインの角度が、急角度になるほど強いトレンドが出ていますが短命で終わることが多いです。
反対に緩やかになれば、瞬間的な強さは無いにしても一定のトレンドが長く続くことが多いです。
チャネルラインの引き方まとめ
今回はチャネルラインの引き方、引くときの4つのコツについて紹介しました。
チャネルラインは「相場の方向性はもちろん、トレンドの強さや継続性まで分かる」かなり使えるテクニカル分析です。
最初は意識されるチャネルラインを引くことは難しいと思います。
毎日、試行錯誤を重ねながら引くことが大事です。
自分が引いたチャネルラインで反応したときの感覚はとても気持ちが良いです。
ぜひ本記事が参考に意識されるチャネルラインを引いてください。
少しでも参考になったら嬉しいよ