損切りする時に限って、エントリーした場所に返ってくるんだよなぁ…
FXは本やネットで勉強することが多いと思いますが、ほぼ全ての教材に「損切りはしないと勝てない」と書いてあります。
これは本当なのでしょうか?
相場は行ったり来たりを繰り返しているので、損切りをしないことで全て利益で決済することができるのではないのでは?とも思えます。
そこで本記事では、この損切りについて詳しく見てきたいと思います。
- 損切りしないと本当に勝てないの?
- 損切りはしなくてもいいのか?したほうが良いのか?
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
損切りをしないと勝てないのか?
FXは損切りをしなくても勝てます。
なぜなら、実際に損切りをしないで勝っているトレーダーが存在するからです。
FXは7割がレンジ相場と言われてます。
※レンジ相場とは、価格が行ったり来たりを繰り返す方向感がない状態のことです。
そのため損を抱えたとしても、7割の確率でエントリーした箇所に戻ってくることになりますね。
そのため7割は損切りしないトレードができそうです。
残りの3割のトレンドを拾った場合は、両建てなどのトレード技術によって損失を利益で相殺していることが多いです。
ある意味かっこいい…
勝てるなら損切りをしなくてもいい!
実際に勝てるなら損切りはしなくても良いと思います。
FXに「絶対」はありませんが「正解」はあります。
それは「お金を増やすこと」です。
損切りをせずお金が増えるならそれはFXにおける正解ですので、誰に何と言われても続けるべきです。
しかし、これは取引ルールがある人が条件です。
- 負けるのが嫌だ
- 損失を受け入れられない
など個人的な感情が入るなら、多分勝てませんので潔く損切りすべきだと思います。
損切りしない手法を作る上での注意点3つ
実際に損切りしない手法を作りたいなら、次の3つの注意点を守ると良いと思います。
- 取引ルールとして確立する
- 両建てや難平の損失をカバーする技術を身に付ける
- 低レバレッジで運用する
取引ルールとして確立させる
「損切りしない」ということを取引ルールとして確立させましょう。
損切りしないということは、一見気持ちに余裕が生まれそうですが、膨れ上がる損失を見ても動じない強いメンタルが必要です。
精神的な負担が大きいと、正常の判断ができなくなります。
- 変なところで損切りをしてしまったり
- 日常生活に支障がでたりします
そうならないためにも、損切りしない取引ルールを作って感情を入れないようにしましょう。
「両建て」と「難平」の損失をカバーする技術を身に付ける
損切りしない手法を作るなら、両建てと難平の技術は絶対に必要です。
- 両建てとは…1つの通貨ペアで「買い」「売り」を同時に保有すること
(例)ドル/円を1ドル=100円で「買い」「売り」を保有
99円になっても101円になっても損益はプラスマイナス0 - 難平とは…保有している損失と同じ方向のポジションを持ち、平均コストを下げること
(例)ドル/円を1ドル=100円で買ったあと、98円に下がったとする
保有中のポジションは100円にならないとプラスマイナス0にならないが、
98円で同じ量のポジションを買うことで、
99円まで戻れば損益はプラスマイナス0になる
どちらも損失方向に動いているポジションを相殺する役割がありますので、上手く使うことで損切りしないでも勝ちやすくなります。
低レバレッジで運用する
損切りしない手法を使うためには、低レバレッジでの運用が必須です。
損切りしないということは、必然と損失の幅は大きくなってしまいます。
損切りしない手法なのに100、200pipsぐらいでロスカットされていたら手法として成り立ちません。
損失の幅を大きく許容するために、なるべく低レバレッジで取引しましょう。
当サイトでは、損切りをしない手法はおすすめしない
ここまで「損切りしない」ことについて解説してきましたが
たぐゆーは損切りしない手法をおすすめしません。
なぜなら損切りしないと
- 1回の負けで退場する危険がある
- 大きな損失は精神的な負担が大きい
- 手法の検証が難しい
などデメリットが大きすぎるからです。
詳しく解説します。
1回の負けで退場する危険がある
損切りしない手法を使うと、1回の負けで退場する危険があります。
相場はまれに価格が一気に飛ぶことがあります。
最近だと
- フラッシュクラッシュ
- コロナショック
によって1~2週間で1,000pipsほど落ちました。
そのあとは大体戻って来ていますので損切りしないでも、勝つことはできるかもしれません。
しかしそれだけ急激に損失が膨らむ時に
- 損切りしないで冷静な判断を保てるのか
- 退場しない資金管理ができるのか
と言われたら難しいと思います。
だから僕は損切りしない手法をおすすめしません。
大きな損失は精神的な負担が大きい
損切りしない手法は、大きな損失を抱えやすく精神的な負担が大きいです。
それでも気にならない人なら良いのですが、大概の人は
- チャートを何度も見てしまう
- 気になって他のことに集中できない
など日常生活に支障が出るのではないでしょうか?
少しでも豊かになるために始めたFXが負担になっては元も子もありませんね。
手法の検証が難しい
損切りしない手法は検証が難しく、手法として確立しにくいです。
どんな手法を使うとしても、検証をして手法そのものを完全に理解する必要があります。
しかし損切りしない手法は損切りをしないため、手法のことを理解するのが難しいです。
- どこが良くてどこが悪いのか?
- どんな時に勝ちやすく、連敗しやすいタイミングは?
- 勝率は?
- リスクリワード比は?
検証して手法として確立しないと、自信を持った取引ができないため勝ちにくくなりますよ。
【結論】損切りはしよう!
最後に本記事の結論でまとめようと思います。
損切りをしないでも勝てるけどおすすめしない
なるべくなら損切りする手法を身に付けよう!
です。
人それぞれ考えがあると思いますので、損切りしない手法を否定するつもりは全くありません。
しかしデメリットが大きいので、これから手法を作るなら損切りをする手法をおすすめします。