だからなるべく相場が活発に動く時間帯を知りたい
いくらFXが24時間取引できると言っても、普通に仕事や家事で忙しい方にはチャートを無限に見ていられる訳ではありませんよね。
相場も24時間空いていますが、常に活発に動いていることはありません。
相場が落ち着いているときにいくらチャートを見ても、取引チャンスは来ませんので疲れてしまうだけです。
そのため1番良いのは相場が活発に動いている時だけに集中して取引することですよね。
これができれば肉体的にも精神的にも楽になりますので、日常生活にもメリハリがでるでしょう。
そこで本記事では相場が動きやすい時間帯を、初心者向けに分かりやすく解説します。
- 相場が動きやすい時間帯はいつ?
- 時間帯による動きやすい通貨ペアは?
- 時間帯ごとにクセがある
本記事はFX歴3年の現役トレーダーが執筆しています。
相場が動きやすい時間帯は3つ
もっとも盛り上がりやすいのは21時~26時

相場が動きやすい時間帯は次の3つに分けることができます。
- 9時〜10時
- 15時〜19時
- 21時〜26時
この中でも、もっとも動きやすいのは日本時間21時~26時の夜になります。
このことからFXは仕事終わりのサラリーマンが兼業でやりやすい要因の1つと言われます。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
9時~10時
この9時から10時は、動きが乏しいと言われる東京時間の中でも比較的動きやすい時間です。
特に5や10が付く日は「ゴトー日」と言われ日本企業の決済日になっています。
そのため資金調達のための円売りドル買いが起きやすく、またそれに合わせた個人投資家の取引も相まって予想以上に動くこともあります。
15時~19時
16時以降からロンドン時間が始まります。
ロンドン時間は取引量がもっとも多いため、必然的にこの時間帯から値動きが活発化しますすよ。
東京時間などでレンジのヨコヨコの動きが続いていた場合、ロンドン時間が始まる前に15時頃から欧州の早出勢によるレンジブレイクが見られたりします。
ロンドン時間はユーロやポンドなどの欧州系の通貨ペアが動きやすいです。
21時~26時
21時からはNY市場も開くため、更に相場が盛り上がりを見せます。
特にロンドン時間とNY時間が重なる21時~26時頃までは「ゴールデンタイム」と言われ、一日の中でもっとも値動きが激しくなりやすい時間帯です。
更にこの時間帯には世界中の投資家が注目している米国の経済指標や要人発言、NYオプションカット、金の取引価格を決めるロンドンフィキシングなど動きやすい条件が多々あります。
またこの時間帯はドルストレートと言われるドル絡み(米ドル/円やユーロ/米ドル)などが動きやすいと言われていますが、比較的全ての通貨ペアが値動きが激しくなりやすいです。
時間帯に対する考え方と注意点

FXにおいて時間帯を意識することは、有利に立ち回れる1つのポイントです。
しかしそうは言っても初心者には難しいのはもちろん、注意すべき点があることも事実です。
ここからは時間帯に対してさらに理解を深めていきましょう。
頭に入れておきたい注意点は5つです。
- 各市場ごと各通貨ペアごとにクセがある
- チャートを見続けないと気付くことは難しい
- 時期によっては時間帯はあまり意識されない
- 長期目線のトレーダーにはあまり使えない
- 結局動くときはいつでも動く…
各市場ごと各通貨ペアごとにクセがある
FXは世界中の為替市場が交代で開いていますので、各市場ごとに相場参加者が違います。
そのため市場ごとに動き方にクセがあり、それは通貨ペアによっても異なります。
例えば
- 東京時間はクロス円が動きやすいが、全体的にレンジになりやすい
- 欧州時間は東京時間のレンジをブレイクすることが多く、トレンドの初動になりやすい
- NY時間はドルストレートが動きやすく、米国の経済指標によってトレンドが加速されたり、それまでの動きを否定する動きをする
など例をあげたらまだまだたくさんあります。
自分が取引する時間帯はどんな癖があるのか知っておくと、トレードが有利に働くと思いますよ。
チャートを見続けないと気付くことが難しい
大体の動きやすい時間帯は他のサイトにも書いてあるので、理解できます。
しかしやはり自分でチャートを見続けないと、どの通貨ペアがどのタイミングで動きやすいかは気付きにくいです。
しかしこれを実行している人は少ないです。
チャートを見るのもチラ見でトレードするタイミングだけガン見する人がほとんどではないでしょうか。
確かにチャートを見続けるのはしんどい部分もありますし、忙しいのも理解できます。
しかし自分の取引できる時間帯だけでも、しっかりチャートを見れない人は多分勝てるようにはなりません。
自分の取引できる時間帯だけでも、チャートを真剣に見ることで気付くことがあります。
逆に言えばチャートを見続けるだけで優位性がでてくると思いますよ。
時期によっては時間帯は意識されない
FXは時期によっては時間帯はあまり意識されません。
例えば
- 年末年始
- 8月のバケーションシーズン
このような日は、そもそもの市場参加者が少ないので時間帯は意識されないことが多いです。
このように市場参加者が少ない時は、当然取引量も少ないです。
そのようなときはいつもより小さな金額で大きな値幅動いてしまいます。
なぜならいつもだったら買い手と売り手がある一定数いるため、大手ファンドが大きな資金でロングポジションを持ったとしても反対に大きな金額で売ってくる人がいるからです。
しかし取引量が減っていると、簡単にこのバランスが崩れてしまい予想以上に大きな値幅動いてしまう時があります。
例えば2019年1月に起きたフラッシュクラッシュは、ドル円がわずか5分で400pipsという大暴落が起きました。
最近はAIなどの発達により、このように取引量が少ない時に個人投資家のロスカットを巻き込む動きを狙ってくることもあります。
このような時はいつでも動いたり反対に全く動かなくなりますので時間帯を意識して取引しても思うような結果は得られないかもしれませんね。
長期目線のトレーダーにはあまり使えない
長期目線のトレーダーにとっては、その日の値動きよりも1か月後、長い人だと1年後を意識して取引しています。
だから時間帯の考え方はあまり意識しなくてもいいのかなと思います。
むしろ先ほどお伝えした時期の方が大事かもしれませんね。
しかしいくら長期目線と言っても、できるだけ良いところでエントリーしたいですので全く考えなしの人はいないと思いますよ。
結局動くときはいつでも動くし、動かないときは動かない
今までいろいろ説明してきましたが、最後に伝えておきたいことがあります。
それは
- 結局動くときはいつでも動くし
- 動かないときはいくら動きやすい時間帯でも動かない
ということです。
- 値動きが乏しくレンジになりやすいと言われている東京時間でもその日で1番動くときもありますし
- 逆に動きやすいNY時間でも値幅が小さいレンジで全く動かないときもあります
何だよそれ?じゃあ結局は時間帯とか気にしても意味ないのかよ?
という声が聞こえてきそうです…
しかしこれは事実で、為替はいつどんなタイミングで動き出すかなんて誰にも分かりません。
今まで意識されてもなかった経済指標が起爆剤になったり、天変地異によって急に動きが活発になったりします。
このような動きやすい要因があるときは一日中動き続ける時もあります。
また何も要因がない時でも、一日中動き続けることもありませので、やはりいつ動きに勢いが出るかは誰にも分からないと言えるでしょう。
しかし今まで説明してきた動きやすい時間帯が全く意味がないのか?と言われたらそうではありません。
1日中動くときでも
- 普段から動きやすい時間帯で更に大きな動きになったり
- 各市場ごとに動き方が変わったり
します。
いつ動き出すか分かりませんが、やはり動きやすい時間帯は意識されます。
それに1日中動くことの方が珍しいので、普段の取引で動きやすい時間帯を知っていることは大事ですね。
まとめ【動きやすい時間帯を知ることはFXを有利にする】
FXは平日ならいつでも取引できますが、24時間チャートを見続けることはできません。
そのため動きやすい時間帯を知ることで、自分がいつ集中してチャートを見るべきか理解できると思います。
そして毎日決まった時間に同じ通貨ペアを見ているとクセのようなものが見えてきますので、それだけでFXでは優位性が生まれて有利に立ち回ることができます。
まずは3ヵ月でも見て欲しいです。
少しづつ何かが分かってくると思いますよ。
って言っても各々ライフスタイルは違うから見やすい時間から始めてみてね