トレンドは長く継続するのが特徴ですが、永遠に続くものではありません。
いつかは転換してレンジになったり、逆方向のトレンドが形成されていきます。
その時の転換のサインとして、トレンドラインのブレイクで判断している人も多いのではないでしょうか?
しかし実際にはトレンドラインをブレイクしたものの、だましで戻ってきてしまったり、そのブレイクが疑心暗鬼で指をくわえて見ているだけになっていたりしませんか?
もしトレンドラインをブレイクしたときに、ブレイク方向にエントリーできれば大きな利益になることが多いです。
そこで今回は「トレンドラインのブレイクとは?」「正しいブレイクの見極め方」を解説します。
- トレンド転換に強くなりたい
- 正しいブレイクを見極めたい
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
まず「トレンドラインのことがよく分からない」という人は下の記事を参考にしてください。

トレンドラインのブレイクとは?

トレンド発生中に調整同士を結んだ線をトレンドラインと言いますが、そのトレンドラインを割ることをブレイクと言います。
トレンドラインをブレイクするとレンジになったり、反対方向のトレンドが発生した合図になります。
トレンドラインへの反発が多かったり、長い期間意識され続けているラインほどブレイクされた時の勢いは強いものになります。
正しいブレイクの2つの見極め方
トレンドラインをブレイクしたと判断しても、ブレイクがだましで戻ってきてしまうことは良くあります。
なのでこのブレイクが正しいかどうかの判断が重要になります。
2つの分かりやすい見極め方を紹介します。
- トレンドラインをローソク足の終値がブレイクして確定
- リターンムーブ(サポレジ転換)を確認
トレンドラインをローソク足の終値がブレイクして確定
トレンドラインを引くときは、ローソク足のヒゲか終値を結んで引きます。
※ちなみに…
よくトレンドラインは「ヒゲ同士を結ぶ派」と「終値同士を結ぶ派」の論争を見かけます。
これははっきり言って無駄な論争です。
答えがあるとするなら、意識されているほうを引きましょう。
どちらのトレンドラインを引いていたとしても、ローソク足の実態ブレイクは効果があります。
終値同士で結んでいるトレンドラインをブレイク

終値同士を結んでいるということは、終値は常にトレンドラインの上にある状態です。
その終値がトレンドラインの下に来てしまったら、「トレンドラインをブレイクした」と見て良いでしょう。
ヒゲ同士で結んでいるトレンドラインをブレイク

ヒゲ同士で引いている場合も同じです。
今までトレンドラインの上にあった終値が下に来てしまったら、「トレンドラインをブレイクした」とみて良いでしょう。
上の説明がいまいち分からない人は、下の「トレンドライン角度」の記事でトレンドと時間軸のバランスを解説しているので参考にしてください。

リターンムーブ(サポレジ転換)を確認

意識されているトレンドラインは、抜けた後もう一度そのトレンドラインに当たって反発する動きをします。
この動きをリターンムーブ(サポレジ転換)と言います。
リターンムーブが起こる条件は、「今まで多くのトレーダー達に意識されていたトレンドライン」です。
そのためリターンムーブが起こったということは、「確認しているトレンドラインのブレイクは多くのトレーダーの相違が一致している」ということになります。
簡単に言うと「トレーダーの多くがトレンドラインをブレイクしたと判断している」ということです。
つまりリターンムーブを確認できると「トレンドラインブレイクの精度が上がり、トレンド転換している可能性が高い」ことが分かります。
「トレンドラインをブレイクしたけど不安」という人はリターンムーブを確認してからエントリーするのがオススメだよ
トレンドラインブレイクまとめ
最後に本記事の内容をまとめます。
トレンドラインをブレイクするとレンジになったり、反対方向のトレンドが発生した合図になります。
トレンドラインブレイクの2つの見極め方
- トレンドラインをローソク足の終値がブレイクして確定
- リターンムーブ(サポレジ転換)を確認
トレンドラインのブレイクをしっかり見極めてトレードすることができれば、トレンド転換の初動を掴むことができます。
この初動でエントリーできれば、少ないリスクで大きな利益を上げることができます。
ぜひ本記事を参考に、トレンドラインのブレイクで利益を上げられるようになって頂けたら嬉しいです。
少しでも参考になったら嬉しいよ