FXではトレンドに乗ったトレードをすることが、もっとも利益を上げやすいです。
しかしFXにおいてトレンドと言われる相場は3割しかないと言われています。
そのため現在の相場が、トレンドかどうかの見極めがとても重要になります。
そこで今回は「トレンドとは何か?」と「トレンドの見極め方」を解説します。
- トレンドとは?
- トレンドの重要性を知りたい
- トレンドの見極め方を知りたい
本記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
【大前提】FXの相場環境は2つだけ
大前提として、相場にはこれから説明する「トレンド相場」と「レンジ相場」の2つに分類されます。
複雑に動いている相場も大きく見ればこの2つだけです。
それぞれの違いを簡単に説明します。
- トレンド相場とは
・・・上か下どちらか1方向に動き続ける相場 - レンジ相場
・・・同じぐらいの値幅を行ったり来たりする相場
今回はこのうちの「トレンド相場」について解説します。
トレンドとは
トレンドとは、相場が向かっている流れのことを言います。
相場が上に向かっているときは「上昇トレンド」で、下に向かっているなら「下降トレンド」です。

トレンド発生中は買い手と売り手のバランスが崩れているため、トレンド方向に優位性があり、また1度出たトレンドは継続しやすい傾向にあります。
つまり上手くトレンドに乗ることができれば、大きな利益に期待できます。
「トレンド・イズ・フレンド」という投資格言もあるぐらいなんだ
トレンドの見極め方2つ
それではトレンド見極め方を2つ紹介します。
1つだけでも優位性がありますが、併用するとさらに効果的です。
- ダウ理論
- トレンドライン
ダウ理論でのトレンド把握
ダウ理論とはアメリカのジャーナリストのダウさんが提唱した6つの理論になります。
ダウ理論6つの基本原則
- 価格(平均株価)は全ての事象を織り込む
- トレンドは短期、中期、長期の3つに分類される
- 主要なトレンドは3つの段階から形成される
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
この6つを覚える必要はありません。
多くのFXトレーダーが意識しているのは1つだけですのでそれだけ紹介します。
「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」
読んでもいまいちピンとこないと思います。
もう1度同じ図に出てきてもらいましょう。

上図を見ていただくと分かる通り、上昇トレンドの場合は高値と安値を切り上げながら上昇していきます。
下降トレンドの場合は高値と安値を切り下げながら下降していきます。
ダウ理論では、この高値と安値を切り上げ(切り下げ)が続く限り、上昇(下降)トレンドが継続していると判断します。
ということは上昇トレンドの場合、下図のように高値③から高値④に切り下げが起きて、直近安値③を下抜くと上昇トレンド終了のサインになります。

下降トレンドの場合も一緒で安値③から安値④に切り上げてしまい、直近高値を上抜くと下降トレンド終了になります。

トレンドラインでのトレンド把握
トレンドラインはその名の通りトレンド方向に対して引く線になります。
上昇トレンドの場合は安値同士を結びます。
この上昇トレンドに引いたトレンドラインのことを、下に行こうとする価格を支持している線ということで「下値支持線(サポートライン)」と言います

下降トレンドの場合は高値同士を結びます。
下降トレンドに引いたトレンドラインのことを、上に行こうとする価格の抵抗となっている線ということで「上値抵抗線(レジスタンスライン)」と言います。

このトレンドラインに沿って相場が進む限りトレンドは継続していると判断します。
ということは、トレンドラインでの「トレンドが終了した」と判断するポイントはもうお分かりですね。
上昇トレンドの場合、サポートラインを割り込むとトレンドが終了となります。

下降トレンドの場合も同じで、レジスタンスラインを割り込むと終了となります。

トレンドラインについてもっと詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

トレンドと2つの見極め方まとめ
最後に本記事の内容をまとめます。
トレンドとは相場が向かっている流れのことを言い、FXではトレンドに乗ることが利益を出しやすいです。
トレンドの見極め方は2つあり、併用するとさらに効果的です。
見極め方
- ダウ理論
- トレンドライン
トレンドに乗った取引は、FX初心者でも利益が出しやすいのでおすすめです。
ぜひトレンドを見極めて普段の取引に役立ててください。
最後まで読んでくれてありがとう