FXに限らず投資は自分のお金を運用しますので、どうしてもリスクがつきものです。
初心者は、このリスクを必要以上に怖がってしまい、思ったような取引ができなかったり、FXそのものを危険と判断してしまったりします。
しかし、このリスクをしっかりと理解して最大限の対処をすれば、それほど大きなリスクを負うことはありません。
むしろFXはリスクをしっかり理解することで何倍ものリターンを見込めます。
そこで今回はこのリスクの考え方について解説します。
- FXには具体的にどのようなリスクがあるのか?
- そのリスクとどう向き合っていくべきなのか?
- リスクを最小限に抑えるには?
当サイトはFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
でもこのリスクを最小限に抑えることはできるよ
FXのリスクの種類を知る
FXのリスクはもちろん…「お金を失うこと」です。
それではどのような原因でお金を失ってしまう可能性があるのでしょうか?
例を出せばキリがないのでよくあるリスクを5つ挙げてみます。
- 相場に不慣れのためチャートの動きが読めない
- 予期せぬ相場変動
- 注文の操作ミス
- 高すぎるレバレッジでの運用
- 手をつけてはならないお金でトレードしている
それぞれ解説します。
相場に不慣れのためチャートの動きが読めない
まずチャートの動きが読めないとFXはリスク以外のなんでもありません。
投資初心者にとってはしょうがないことだと思いますが、最初は相場が「これから上に行くのか?下に行くのか?」なんて分かるわけがありません。
FXのプロと言われる人でも、相場の行方を100%当てることができる人は絶対にいません。
絶対!にです。
普通、相場は上がるか下がるかは50%ずつです。
つまりどっちに行くか分かりません。
しかし相場にはこの50%の確率が崩れるところが確実に出てきます。
上がる確率が60%、下がる確率40%みたいな。
この崩れたところを狙って、利益を上げていくのがFXトレーダーです。
ですが実際は「相場がこれからどっちに向かいやすいのか?」を見抜くことは投資初心者にはとても難しいです。
こればかりは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などを活用して場数を踏むしかありません。
逆に言えば場数を踏むことで、このリスクは軽減されていきます。
「相場に不慣れのためチャートの動きが読めない」の対策
→場数を踏む
FXをずっとしていると、自然と自分に合ったトレードスタイルが確立されていくよ!
予期せぬ相場変動
予定していない要人発言や天変地異などによって引き起こされる相場変動は、リスクのひとつです。
FXは各国の通貨の価値で為替レートが決まります。
そのためアメリカ大統領のトランプ氏の発言や、地震などは通貨の価値を大きく変動させます。
これは正直言って予想して対策することは難しいですが「いつでも損をするかもしれない」ということを頭に入れておくことが大事になってきます。
そうするといくつかの対策できることが見えてきます。
- ここまで予想がはずれたら損を受け入れるという、ロスカット注文は必ず入れておく
- 多額の資金を一度に投入せずに、何回かに分けて口座に入れる
どちらも簡単にできることなので絶対に実行してください。
「予期せぬ相場変動」の対策
→ロスカット注文を入れる
→資金を分けて運用する
注文の操作ミス
初めて使う取引ツールだったりしたときに起こりうるリスクです。
注文方法はFX会社の取引ツールによって異なっていますので、初めて使うときは確実に注文方法を確認してから使用しましょう。
FX会社の多くはデモトレードを利用することができます。
デモトレードはお金はバーチャルですが、それ以外は本当の取引と同じことができますので、リスクなく取引ツールを使いこなせるようになります。
FX初心者はもちろん、慣れている人でも初めて使うFX会社の場合は、デモトレードで注文の仕方を確認して使いましょう。
「注文の操作ミス」の対策
→デモトレードで注文方法の確認
高すぎるレバレッジでの運用
FXにはレバレッジという資金の何倍もの取引を行うことができる制度があります。
レバレッジは投資を行う上で最適な使い方をすると、資産を増幅させるとても魅力あふれる制度です。
しかし自分の身の丈に合わない高すぎるレバレッジでの運用は、勝つときは良いですが負けた時は資産を勢いよく減らしてしまいます。
下手したら0になることも…
FXで早く稼ぎたい気持ちから高いレバレッジでの運用をしてしまうのは分かりますが、FXはできるだけ長く相場にいて場数を踏むことが大事です。
国内FX会社では25倍までレバレッジをかけられますが、FX初心者のうちはもっと少ないレバレッジでトレードしましょう。
目安としては、負けても気にならないぐらいのレバレッジがおすすめです。
「高すぎるレバレッジでの運用」の対策
→FXは場数を踏むことが大事なため、負けても気にならないぐらいのレバレッジでの運用
手をつけてはならないお金でトレードしている
これは心理面から引きおこるリスクとなります。
投資は絶対に余剰資金で行う必要があります。
しかし中には生活費でトレードしている人や、借金を抱えてまでトレードしている人もいます。
これからFXを行う人は絶対にやめてください。
このような手を付けてはならないお金でFXをすると、正常な取引を行うことが難しいです。
「絶対に損はできない」と考えますよね。
そうなると、予想と反対方向に相場が進んでしまったときに、本来だと損を受けいれないといけない場面でも、それをなかなか実行することができません。
そういうときのFXは非情なもので、不思議と強制ロスカット(資産0)になるまで進んでいってしまうことが多いです。
このような心理状態にならないためにも、絶対に余剰資金でFXを行うようにしてください。
この余剰資金を準備することができないなら、FXはやるべきではありません。
「手をつけてはならないお金でトレードしている」の対策
→余剰資金を準備できないならFXはしない
FXのリスクまとめ
最後にFXのリスクと対策方法についてまとめます。
- 相場に不慣れのためチャートの動きが読めない
→場数を踏む - 予期せぬ相場変動
→ロスカット注文を入れる
→資金を分けて運用 - 注文の操作ミス
→デモトレードで注文方法を確認 - 高すぎるレバレッジでの運用
→負けても気にならないぐらいのレバレッジで運用 - 手をつけてはならないお金でトレードしている
→余剰資金を準備できないならFXはしない
FX初心者は相場に慣れるためにも、リスクの少ない少額からトレードを始めましょう。