FXには大きく分けて4つのトレードスタイルがあります。
- スキャルピング・・・わずかな利益を狙って何度も取引を重ねる短期スタイル
- デイトレード・・・1回の取引で、ある程度の利益を狙って1日のうちに何度か取引する中期スタイル
- スイングトレード・・・1回の取引で大きな利益を狙って、長い時間ポジションを保有する長期スタイル
- 長期トレード・・・もっとも大きな利益を、もっとも時間をかけて狙う超長期スタイル
今回はこの中のもっとも短期トレードにあたるスキャルピングについて解説します。
スキャルピングはわずかな利益を狙って何度も取引を重ねるため、とても資金効率が良く資産を早く築きやすいです。
その反面、迅速な判断が必要とされているので初心者には難しいと言われています。
そこで本記事ではスキャルピングの特徴と、初心者がスキャルピングを行う上で注意するべき点を解説します。
これからスキャルピングに挑戦したい人はぜひ参考にしてください。
- これからスキャルピングに挑戦したい人
- スキャルピングをしているが、あまり成果が出ていない人
- スキャルピングについて詳しく知りたい人
当記事はFX歴2年の現役トレーダーが執筆しています。
まず「トレードスタイルが良く分からない」という人は下の記事を読んでから本記事を読むと理解しやすいです。

スキャルピングとは?
スキャルピングは1~10pips程度のわずかな利益を狙って何度も取引を重ねる、短期的なトレードスタイルです。
チャートに張り付く必要がありますが、とても資金効率が良いので取り組んでいる人も多いのではないでしょうか。
少ない資金から爆発的に増やしている人の多くは、このスキャルピングをしている人が多いです。
スキャルピングは初心者には難しい?
結論ですが、スキャルピングは正直初心者には難しいと思います。
ですが絶対に無理かと言われたら、実際に成功している人はたくさんいますので努力次第でどうにでもなるとも思っています。
スキャルピングは稼ぐのにもっとも手っ取り早いですし、たくさんのメリットがあると思います。
しかし僕個人の意見としては、FX初心者におすすめはしていません。
FXを始める人の多くが、サラリーマンや忙しい主婦だと思います。
このような限られた時間が無い人たちは、スキャルピングのようなチャートに張り付くトレードをするのは難しいです。
そこで、まずはスイングトレードなどの比較的ゆったりとしたトレードスタイルから始めることをおすすめします。
スイングトレードは手法にもよりますが、1日1回程度のチャートの確認で十分です。
これだけゆったりしていたら、忙しい人でもFXが挑戦しやすいのではないでしょうか?
スイングトレードで相場の経験を積んでから、スキャルピングに挑戦しても遅くないと思います。
スイングトレードについて詳しい解説は下の記事にまとめてますので、参考にしてください。

しかしそうは言っても「FX初心者だけどスキャルピングに挑戦したい」という人は多いと思います。
そこでここからは、スキャルピングのメリット・デメリットとFX初心者がスキャルピングに挑戦するときのコツを紹介します。
スキャルピングのメリット
まずはスキャルピングの大きな3つのメリットから解説します。
- 資金効率がとても良い
- 少ない時間で稼ぎやすい
- 相場観が身に付きやすい
資金効率がとても良い
スキャルピングは短期的に何度も取引を重ねるため、資金効率がかなり良いです。
1回1回の利益は小さいですが、その分損も小さくすることができます。
そのため、ある程度レバレッジをかけて取引することができるので、もっとも早く資産を増やすことが可能なトレードスタイルとなります。
少ない資金から爆発的に資産を増やす人の多くは、スキャルピングを取り入れていることが多いです。
少ない時間で稼ぎやすい
スキャルピングは基本的にチャートに張り付いてトレードをします。
しかし相場に慣れている人なら仕事や家事の休憩時間でも、チャートを見てチャンスと思えば少ないスキマ時間にも稼ぐことができます。
予定されている指標発表や市場の移り変わりの決まった時間だけチャートを見て、そこだけで利益を上げている人もたくさんいます。
ですがこれはあくまで相場に慣れている上級者だけの話しです。
初心者のうちは絶対にやめましょう。
経験を積んで稼げるようになってから挑戦してみてください。
相場観が身に付きやすい
スキャルピングは1日に何度も取引を重ねるため、その分他のトレードスタイルより相場観が身に付きやすいです。
またチャートに張り付くため、嫌でも相場のクセのようなものが見えてくると思います。
他のトレードスタイルも必ずチャートは確認しますが、スキャルピングほどチャートに張り付くことはありません。
そういう意味では真剣に取引すれば、もっともはやく相場観が身に付くため成果として現れるのも早いかもしれません。
スキャルピングのデメリット
次にスキャルピングのデメリットを2つ解説します。
- チャートに張り付く必要がある
- 取引記録が取りづらい
チャートに張り付く必要がある
スキャルピングは短期的に何度も取引を行うので、チャートに張り付く必要があります。
まとまった時間が確保できる人は良いですが、チャートに張り付くことができない人にはスキャルピングは厳しいと思います。
また時間は確保できても、仕事や家事終わりの疲れたあとにFXをする人が多いと思います。
その状態で何時間もチャートに張り付いてスキャルピングをするのは正直大変です。
FXが好きでチャートをずっと見ていられる人か、本気でFXで稼いでいくという強い意志を持っている人でないと続けることすら出来ないかもしれません。
取引記録が取りづらい
FXトレーダーの多くが、自分の取引の結果や反省点を記録として残します。
この記録を取ることで同じ失敗を避けたり、自信を持ってエントリーできるところを確認できます。
こうすることで、自分の取引の優位性を上げてより稼ぎやすくしています。
スキャルピングの場合は1日に何度も取引をするので、毎回記録に残すことが難しいです。
あとから振り返るにも10回前の取引を覚えていられるのかな?と思います。
しかし取引記録を取ることはFXで稼ぐためには必須です。
対策方法として、「負けた時の記録だけ取るようにして、とりあえず負けパターンだけでも減らして行こう」などはできると思います。
スキャルピングに挑戦する人は参考にしてください。
スキャルピングのコツ
ここからはスキャルピングを行う上でのコツを紹介します。
今から紹介する3つのコツはスキャルピングをするなら必須項目です。
- 取引通貨ペアを絞る
- 取引時間を決める
- 損切りの徹底
取引通貨ペアを絞る
FX会社によって変わりますが、FXには多くの取引できる通貨ペアがあります。
しかしスキャルピングの場合はメジャー通貨と呼ばれる「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」などの2通貨ペアぐらいで十分です。
スキャルピングは1分足などの短いローソク足を用いて取引を行います。
1分足は1分に1つのローソク足が確定していくので次々とチャートが進んでいきます。
そのため必然的にエントリーのチャンスは何度もやってきますので、たくさんの通貨ペアを観察する必要がありません。
しかも2通貨ペアぐらいに絞ることでその通貨独特のクセも早くつかめるため、稼げるようになるスピードも上がります。
取引時間を決める
FXは平日の24時間取引できますが、市場への参加者が多い時と少ない時があります。
もちろんチャートは、市場参加者が多い時が良く動き、少ない時はあまり動かないです。
チャートが動いてくれないことにはFXで利益を上げることはできません。
特にスキャルピングの場合は、1日に何度も取引をするためチャートが動かないときにトレードしても手数料ばかり取られてしまうことになります。
そのため1日のうちに相場が活発に動く時間帯を狙ってトレードする必要があります。
では24時間のうちにいつがスキャルピングに向いている時間帯なのでしょうか?
それはもっとも取引量が多いロンドン市場が開く、日本時間16時~2時頃になります。(冬時間の場合は17時~3時頃)
ロンドン市場が開くと欧州のトレーダーが多く参加してきますので相場がよく動きます。
またこの時間帯には重要な指標発表も多くありますので、指標を狙ったトレードもしやすいです。
この時間帯は日中に働くサラリーマンや主婦にも取り組みやすいのではないでしょうか?
損切りの徹底
損切りの徹底はスキャルピングだけではなく、FXをするなら絶対に守らないといけないことです。
特にスキャルピングの場合は、狙っている利益幅が小さいため損大利小になりやすいと言われています。
※本来ならトレードは、1回の取引で「利益が大きく損失を出すときはなるべく小さくする」損小利大が一般的な考えです。
損大利小は逆に「利益を小さく損失を出すときに大きく出してしまう」ことを言います。
勝率が異常に高く損失の方が大きくても最終的に利益が多く残るなら利益よりも損失の方が大きくても構いませんが、それでも損切りの徹底は必要不可欠です。
これは逆指値を入れておくことで対策はできます。
※逆指値とは「これだけ損したら自動的に決済する」という便利な機能のことです。
しかし初心者のうちは逆指値に頼らず、自分で損失を受け入れる練習をしておくことをおすすめします。
最初は損失を受け入れることにかなりの抵抗があるかもしれませんが、少しづつ慣れていくことで迅速な対応ができるようになります。
適切な場所で損切りができるようになると自然と勝ちやすくなります。
スキャルピングに向いているFX会社の選び方
ここからはスキャルピングに向いているFX会社の選び方を紹介します。
スキャルピングに向いているFX会社の条件は2つあります。
- スキャルピングを禁止していないか?
- スプレッド(取引手数料)が安い
この2つはスキャルピングをする上で絶対条件となりますので、必ずチェックしましょう。
スキャルピングを禁止していないか?
スキャルピングはFX会社のカバー取引に負担がかかるため、FX会社によってはスキャルピングを禁止しているところがあります。
利用規約に書いてありますので、スキャルピングをするときは必ずチェックしましょう。
スプレッド(取引手数料)が安い
FXは取引をするたびに、スプレッドと言われる取引手数料がかかります。
このスプレッドはFX会社によって変わります。
スキャルピングの場合は他のトレードスタイルに比べると、エントリー回数がかなり多いのでその分スプレッドがかかります。
そのため少しでもスプレッドが安いFX会社を選ぶ必要があります。
スキャルピングにおすすめのFX会社
それではスキャルピングを禁止しておらず、スプレッドも安いFX会社を紹介します。
ヒロセ通称【LION FX】
ヒロセ通商【LION FX】はスキャルピングを公認しており、スプレッドも安いFX会社です。
またスキャルピングを公認していることもあり、約定率(注文が通るスピード)が99.9%と高いです。
スプレッドも安く約定率が高いので、何度も取引を繰り返すスキャルピングでもストレスなく取り組めます。
これからスキャルピングを始めたい人なら、必ず口座開設しておきたいFX会社になります。
スキャルピングまとめ
最後に簡単にまとめます。
スキャルピングは1~10pips程度のわずかな利益を狙って何度も取引を重ねる、短期的なトレードスタイルです。
正直、FX初心者にはスキャルピングは難しいです。
しかしスキャルピングは高い資金効率があり、できるようになったら大きな武器となります。
スキャルピングには3つのメリットと2つのデメリットがありました。
メリット
- 資金効率がとても良い
- 少ない時間で稼ぎやすい
- 相場観が身に付きやすい
デメリット
- チャートに張り付く必要がある
- 取引記録が取りづらい
スキャルピングをする上での最低限のコツです。
これを守れば勝てるわけではありませんが、意識するのとしないのでは大きな差ができます。
スキャルピングをする上でのコツ
- 取引通貨ペアを絞る
- 取引時間を決める
- 損切りの徹底
スキャルピングに向いているFX会社の条件として2つ上げました。
- スキャルピングを禁止していないか?
- スプレッド(取引手数料)が安い
これからスキャルピングに挑戦しようと思うなら、この2つを満たしているヒロセ通商【LION FX】がおすすめです。
以上となります。
少しでも参考になったら幸いです。